宝石を覗いてみると、一部曇って見えたり、ひびが入っているように見える箇所があります。
こいつがインクルージョンです。
肉眼で見えるものや顕微鏡をとおさないと見られないようなごく小さなものなど様々です。
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インクルージョンの正体は?
宝石の結晶体になる成長途中や成長が終わった後に取りこんだ固体や液体や気体の内包物です。
これがひびや曇りに見えていたのです。
琥珀(こはく)に入った昆虫や水晶に入ったルチルの針状結晶もそうなんです。
このインクルージョン、宝石を鑑定する上でとても役に立ちます。
その産地で取れた鉱物にしか見られない特有のものや、その鉱物だけしか見られない特有のものがあり、鑑定士はこれを見極め、天然か合成か、この宝石は何かを判別するひとつの目安にしています。
宝石の価値は美しさがひとつの判断材料となります。
ダイヤモンドのようにインクルージョンが無いものほど鑑定評価が上がるものもあれば、逆にインクルージョンが入ることでの見た目の美しさや内包物の希少性により、同等の宝石と比べた時、インクルージョンがあるものの方が価値が上がる場合もあります。