ハンドメイドピアス

プロから学ぼう!手作りピアスを作る技法とは?

最近、ハンドメイドピアスを作る人が増えている。

私が彫金教室で講師をしていたとき、体験の方や生徒さんの意見を聞いていると、ピアスを作りたいという要望が年々多くなってきているように感じていた。

まあピアスに限らず、手作りのアクセサリーを一度は作ってみたいなあと、漠然ではあるが、あなたも少しは興味を持っていることと思う。

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手作りピアスは簡単なのか?

手作りでピアスを作りたい人が増えている理由としては、
PC、スマホで検索したり、SNS、YouTubeなどから、手軽に作り方を調べることができるようになったこと。

そして、ミンネやクリーマ、いいち、テトテなどのハンドメイド作品の販売支援サイトができて、作りたいって人のヤル気に火をつけたのが大きいかな。

「あっ、この作品すごく可愛いよね。私も作りたい!」

ワイヤーワーク、ビーズアクセサリーのピアスなら、パーツと工具を揃えれば、ちょっと手先が器用な方なら作れてしまえそうですね。

しかし、必要なパーツを組み立てるだけの単純作業なので技術はさほど入りませんが、既製品のパーツだけでは組み合わせ方に限界があります。

せっかく手作りピアスを作ろう!そして販売してみようと考えているのであれば、
他のデザイナーさんと似たようなものを作って販売してはダメですよね。

ある程度の宝飾品に対する知識と技術を身につけ、あなただけのオリジナルな作品を作っていく必要があります。
ワイヤーワーク、ビーズアクセサリーだけでは、デザインがどれも似たり寄ったりになりそうです。

2つの技法を覚えれば、本格的手作りアクセサリーが作れる!

宝飾品を作るには、切る、曲げる、磨く以外に、とても重要な技法があと2つあります。

それは、「ロウ付け」と呼ばれる金属同士をくっつける技法と、「石留め」と呼ばれる宝石を金属に留める技法です。

この技法を覚えると、作品の幅がグンっと広がるでしょう。
あなたが思い描いたデザインとおりに金属がくっつき、そこへ宝石を留めることができるわけなのですからね。

世の中のアクセサリーブランドが出している商品の作り方には、おおまかに2種類の技法があって、

その1つの方法は、技術レベルが相当必要なので検索して独学で作り出すことは難しいでしょう。

ちなみに、お答えしておくと、
地金(金属板など)から直接、切り出したり、削ったり、磨いたり、くっつけたりして、石留めをしたりして、ピアスのデザインにしていく方法です。

そして、もう1つはワックスから作り出す技法です。

①形状や硬さの種類が豊富なロウソクの蝋に似たワックスという材料を、彫刻を彫るように切ったり、彫ったり、削り出したり、時には盛り付けてワックス原型を作り上げていきます。

②その原型を石膏の中に埋没させて石膏が固まるまで焼きます。
焼いていくと湯道と呼ばれる部分から埋没させたワックスが溶け出して気化していきます。
(ワックスが溶けて無くなる”ロストする”ことからロストワックスと呼び名がつきました。)
そして原型のかたちどおりの空洞ができた石膏の型枠が出来上がります。

③この空洞に溶かした貴金属(シルバー、金、プラチナなどの合金)を流し込んで冷まします。

④石膏を溶かし壊していくと、中から原型どおりのかたちの貴金属が現れます。
この一連の工程を日本では鋳造(ちゅうぞう)、英語でキャスト、キャスティングと言います。

あなたはこの①の工程だけをするのです。

技術レベルはさほどいらず、ある程度の道具が揃っていれば、感覚的に誰でもすぐに作ることができます。
出来上がったワックス原型を、あとは工場に任せて金属にして仕上げてもらうのです。

彫金師と呼ばれる宝飾品を作り出すプロが扱う製作方法は、このワックスから作る方法と地金から作る方法の2種類がメインとなります。

[speech_bubble type="ln" subtype="L1" icon="kuma-icon.jpg" name=""]本格的な手作りピアスを作るためには、
ワックスでデザインを作れる技術、ロウ付けの技法、簡単な石留めの技法を覚えると、デザインの幅が広がります。[/speech_bubble]

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