彫金の道はすべての道に通ずる、その逆も然りというお話。
その道を進めば進むほど、その道から導き出される普遍的な答えみたいなものに出会うことがある。
今回はどんな気付きがあるのでしょうか?
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彫金と性格
私は彫金教室で講師を手伝っているという仕事柄、よく1日体験に来られた方などに「素人でも彫金はできますか?」と聞かれることがあります。
ずばりお答えしちゃうと、
ほとんどの方が出来ます!時間は関係してきますが・・・
いままで私が実体験したことやいろいろな生徒さんを見てきて、
正しい技法と作られている仕組みが理解できれば、あとはやるだけ、
あきらめなければ、必ず彫金はものにできる。
ということがわかりました。
逆に、なかなか上達できない方は、
以下の3タイプに当てはまる方が多いように思われますね。
- 正しい技法・仕組みを考えずにその場の思いつきで作っている人
- なんでも先生にお任せしてしまう依存マインドが強い人
- 1つのことをやり通せず途中であきらめて違う講習に切り替えてしまう人
理解しなきゃいけないことをちゃんと理解して、
覚えたことを素直にコツコツと実践してやり遂げているそんなマインドの方は、
やはりどんどんと成長していますし、そういう方が作る作品はクオリティーも上がっていきます。
私が作り方の工程を教えなくても、自分でどんどん作っちゃってます。
たまに暴走する方もいますが(笑)
あとはその方が、どの程度のクオリティーを求めているかで、
出来上がるまでの時間が違ってくるということですかね。
この記事を読んでいる生徒さんの中にはドキッっとした方もいるのかな(笑)
体験の方や生徒さんを何百人も見ていると、
彫金をしている姿勢からその人の性格がある程度判ってしまいます。
彫金の作り方や考え方にその方の性格がにじみ出てしまうのですね。
あなたも彫金に限らず、
子供の頃になにかを制作したことがあるでしょう、
ちょっと思い出してみてください。
あなたはどのように作り出していましたか?
-
- 当たって砕けろ精神で作りはじめながら考えていくタイプ
- 石橋を叩いてから渡るよ~く考えてから作り出すタイプ
- 1つ1つこだわりながら作り出す過程を大切にしていくタイプ
- 作る過程より、完成させる喜びや達成感を大切にしているタイプ
- 一人黙々と集中して作り上げていく独立集中タイプ
- 皆さんとおしゃべりを楽しみながら作っていく団結調和タイプ
- 具体的な数値を割り出してから作り出していく研究者タイプ
- 感覚で捉えながら作り上げていく芸術家タイプ
どうですか?
何個か当てはまるタイプがあったんじゃないでしょうか。
そして、
今もなにか生活や仕事などで、その考え方を元に行動しているのではないでしょうか。
こういう観点から彫金を見てみると、
彫金することは自身を知るための再確認のものなのかなと思ったりもします。
なかなか自分を冷静に分析することって難しいですよね。
つくづく、彫金は奥が深いな~と感じてしまわずにはいられません。
彫金の技術をものに出来れば、
アクセサリーを作ってビジネスを始めることができます。
アクセサリーを作ること、販売することに、資格免許なども要りません。
ヤル気さえあれば誰でもチャレンジできる業種なのです。
但し、
ビジネスにしていくには、仕事に対する熱心な探究心と、絶え間ない努力と向上心が必要です。