今日は手作りアクセサリーの作り方の中でも、最高難易度の彫金についてのお話です。
「手先が器用な人は、彫金が向いているのだろうか?」という疑問。
でも実は、手先が器用だからといって、彫金がすぐ出来るはイコールではないのです。
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彫金が向いているのはどんな人?
彫金が向いている人ってどういう人かっていうと、
ボクは彫金教室の講師をやっていたものですから、
初めて彫金に触れるって方をたくさん見てきました。
その中で「この人彫金向いてるな~」って思う人はまあどうでしょうね。
何百人に1人いるかいないかぐらいですかね。
まぁそれだけ彫金は難しいと思います。
手先が器用であれば、ある程度のものは作ることができます。
作ることはできますが、それはただマネたものをです。
もう出来上がっているデザインやパーツのものを使って、
どう組み立てていけばいいのか教わりながら作れば、
器用な方なら作られてしまうでしょうね。
でも、自分で一からデザインして作るってなってくると、
器用さは関係なくなります。
いかに切削、研磨や石留、ロウ付け技術を持っていても作れません。
なぜなら、その個々の技術をどう組み合わせて使っていけば、
そのデザインを作ることができるのか、
その作り方の流れ・仕組みが理解できないからです。
それに例えば、
仕事として作るのであれば、納期がありますよね。
仕上げるための時間っていうのが決まっているし、
コスト、使える材料とかの値段も決められています。
お客さんが思い描いている理想のデザインや雰囲気を盛り込んだ商品を、
いろいろな条件がある中で作り出していくんです。
技術を持っていても、その技術をどう使いこなせばいいのか、
それもその条件や目的に合わせて使い分けができないといけないのです。
手先が器用だからといって、彫金が向いているではないんですね。
ある程度の技術しかなくても、
求めているデザインにするためには、その技術をどう使いこなせばいいのかってのをちゃんと理解できてる人は、
なんとか作り出すことができちゃうんですよね。
だからボクとしては、この彫金脳(覚えた技術と知識を組み合わせていける発想力)というのを鍛えてあげれば、
彫金が出来る、向いている人が生まれるのではないかと考えています。
まあ今回の話に戻ると「彫金が自分に向いているのか向いていないのか」ってことですが、
いきなり彫金ができちゃう人っていうのはまずいないでしょう。
そういう意味ではすべての方が当たり前に同じスタートラインから始めることとなります。
あとは先程も話しましたが、いかに覚えた技術を使いこなせるか、
ようするに、その時々に合わせたより良い技術や知識の組み合わせを、
いかにたくさん思いつくことが出来るかが重要なポイントですね。
色々な技術を覚えることも大事ですが、
それをどう使いこなすか、そちらの頭の使い方のほうがより重要です。
今度はその頭の鍛え方ってやつを伝えられればと思っています。
報告です。
物語と共に本格的な手作りアクセサリーの作り方の知識や技術を
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