自宅で手作りアクセサリーを作ろうと思っているあなたに、まずはアクセサリーを作るにはどんな作り方が存在するのか知ることから始めましょう。
作り方には大きく分けると、2種類に分かれます。
地金から作る方法と、ワックスから作る方法です。
まずはこちらを読んでください。
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さて、どんな作り方があるのか、それぞれの特徴がある程度分かったかと思いますので、さらに、もっと細かく地金とワックスでの手作りアクセサリーの作り方について考えていきましょう。
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環境について
音
ワックスでの原型制作は、ロウソクに似た素材を使い、削って形にしたり、ワックスペンで盛りつけたりと、静かに作業がこなせます。
地金になると、金属を切ったり、削ったり、叩いたりするので、それなりの音がしてしまう。
集合住宅や防音環境が整っていない場所では、音に気を使う必要がありますね。
火気
地金は金属同士をくっ付けるロウ付けという作業で、火を扱うことになります。
ロウ付け場所には必ず、耐火レンガや耐火材を置いて作業をするようにします。
防炎用スプレーなども売られていますので、ロウ付けする机などに防炎加工しておくと安心ですよ。
汚れ
集塵装置を使わないと、バフがけという研磨作業で部屋中にバフかすが溜まっていきます。
バフかすが溜まるとは、埃が積もったような状態を想像してください。
こすると、その部分が黒く汚れてしまいます。
ワックスの原型だけを作るというのであれば、その心配はなし。
ワックスの削りカスは出るが、掃除機などで容易に吸い取れます。
作業スペース
地金・ワックスを兼用して作業するのであれば、2畳のスペースがあれば十分でしょう。
音や火気、汚れなどを考えると、やはり彫金用として一部屋確保できる環境が理想です。
制作方法の違いについて
シンプルなデザイン
地金◎ ワックス〇
平面的でシンプルなデザインのものは、地金で作るときれいに仕上げやすい。
立体造形物
地金△ ワックス〇
ワックスは地金と違い、切り過ぎや削り過ぎても自由自在に盛り足すことができるので、やり直しが出来る。
よって、ワックスは造形的な凹凸感のある3Dデザインのアクセサリーを作るのに向いていますね。
宝石を使ったアクセサリー
地金〇 ワックス△
宝石が連続して留められているようなアクセサリーを制作する場合は、精巧に作ることが出来る地金を選択する場合が多い。
特に量産向けの商品原型は、手作業なら地金、機械なら3DCADで作る。
経費・時間効率
初期投資
地金加工なら、作りたいジャンルによって必要な工具が変わるが、必要最低限の工具を揃えるとなると、約15万ほどはかかる。
ワックス原型制作および仕上げ加工なら、約10万ほど
ワックスの原型制作のみならば、約5万ほど
どんな道具や工具が必要なのか詳しくはこちらの記事で。
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材料
ワックス材料は安いが、ワックスで作ったアクセサリー原型は、鋳造して金属に変える必要があるのだ。
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鋳造を自らでする場合は、機材とそれを扱いこなすだけの知識と経験が必要となる。
しかも、その機材を置いておけるだけのスペースも確保しなければならない。
鋳造を業者に頼む場合は、時間と工賃がかかる。
効率を考えるならば、ワックスの原型は自分で作り、鋳造は工場に任せるのが良い。
地金材料は、在庫としてある程度かかえることとなるが、小さく場所をとらず、食品のように腐ることもなく、半永久的に形を維持したまま保管することができる。
最後に
自宅で手作りアクセサリーを作ろうと思っているならば、
まずは、あなたがどんなアクセサリーを作りたいのか、
これから目指していきたいのかを考える必要があるでしょう。
今回書いた記事が、
アクセサリー作りを始めていくにあたり、考えるべきことをまとめたものです。
まだまだ、書き足りないことがあるのですが、
気が付いた時に、また追記していきたいと思います。